
オイル(油)に対して、以前は「ダイエットや健康維持にオイルは控えよう」と考えられていましたが、最近では上質のオイルは「体に良いから積極的に摂取するべき」とされています。

本当のところ、どうなのでしょう?
知っているようで知らないオイルについて改めて勉強していきましょう。
髪や肌がキレイになるオイルとは?
オイルとは脂質で、三大栄養素の一つです。
人間の細胞の膜に作用するので、オイルの選び方で体や肌への影響は変わってきます。
良質なオイルは自律神経やホルモンのバランスを整え、代謝を促進する働きもあります。

「中鎖脂肪酸」である「ココナッツオイル」
ココナッツオイルの持つ、中鎖脂肪酸は体内に吸収された後、肝臓でケトン体に変換されて脳や体にエネルギーとして利用されます。
このケトン体が脂肪を分解し、ダイエット効果があるのです。
また、人の肌にも近い成分なので、ボディケアやヘアケアに利用することで乾燥を防いでうるおいを保ちます。

定番の「オリーブオイル」は安定の優秀さ!
オリーブオイルは、オレイン酸やトコフェロール、各種ポリフェノール類、体に必要な微量成分を豊富に含み、心臓病や糖尿病、動脈硬化、癌などの発生予防に効果があります。
さらに髪や肌など美容にも効果的であることが実証されてきています。
オリーブオイルは、βカロテンが豊富で体内で抗酸化作用を強く発揮することで、前述した成人病への予防効果や認知症の発症を防ぐという研究結果も知られています。
酸化を防ぐということは、老化防止に役立ちます。
また、肌や髪、爪、粘膜などをすこやかにし、免疫機能が正常に働くように作用します。
視力維持にも効果が認められています。
気をつけたい、体に悪いオイル
体に悪いオイルはずばり、最近よく耳にする「トランス脂肪酸」や「酸化した油」です。
私たちがよく知っている食べ物「マーガリン」は、「トランス脂肪酸」に当たります。
そして、ファットスプレッド、ショートニング、また多くの加工食品に含まれる植物油脂も該当します。
実際、このような油脂を頻繁に摂取すると皮脂の量が増えて毛穴が詰まってしまいます。
毛穴に皮脂が詰まると髪が成長しづらくなり、抜け毛を増やしてしまうことにつながります。

いかがでしたか?
オイルは良質なものを選んで、適度な量を使用することで、十分効果が期待できます。
若々しいうるおいのある肌と輝く髪のためにも、賢く美味しくオイルを食生活に取り入れていきましょう。