古代から受け継がれるかんざしに宿る魔除けの力

夏になると、浴衣や夏祭りなどで髪をまとめる機会が増えますよね。その時に髪をお洒落に飾るかんざしには魔除けのパワーがあるって知っていますか?
今回は、かんざしの持つ魔除けやお守りの力についてご紹介したいと思います。

【かんざしの歴史】

かんざしには大きく2つの起源があるとされています。

ひとつは、縄文時代までさかのぼります。古代の日本では先がとがった1本の細い棒や草花には特別な力が宿ると考えられていました。木を細く削ったり花の付いた木の枝を髪に挿し魔除けの象徴としていたのです。
この「髪挿し(かみざし)」がかんざしの元になったという説があります。

もうひとつは、平安時代には神事やお祝い事、饗宴の際になどで貴族が花や枝を髪に飾っていた「花挿し(かざし)」に由来するという説です。この「花挿し」という言葉は、『源氏物語』にも書かれています。

素材にも神聖な意味があった

かんざしには、木や動物の骨、石、花などさまざまな素材が使われてきました。特に古墳時代頃には、動物の骨にも神聖な力があると信じられていたのでかんざしの素材として重宝されていました。また、かんざしにはしばしば神聖な動物や植物をモチーフとして作られ、これも魔除けの力を強めると考えられていたようです。

その後、長い歴史における髪型の変化の中で、かんざしの魔除けやお守りという意味は薄れ、和装でも洋装でも使える、お洒落な髪飾りとして多くの女性の髪を彩っています。

 

【夏のかんざしの楽しみ方】

「夏にかんざし」というと浴衣がぱっと思い浮かびますが、今年は浴衣だけではなくサマーワンピースなど洋装でもかんざしを使ってみてはいかがでしょうか。涼しげなデザインや、夏の花をモチーフにしたかんざしを選ぶと、一層季節感を楽しむことができますよ。
そして、かんざしが秘める、魔除けやお守りのパワーを感じることもできるかもしれませんね。

 

<この記事を書いた育毛カウンセラー:吉本>
先日買い物に行ったら軒下の巣に子ツバメがぎっちり並んでて、あまりの可愛さにじぃっと見ていたら向こうからも見つめられて、ちょっと幸せな気持ちでした。元気で巣立つんだよ~としばらく眺めていました