その髪の痛みはブラシのせい?/ 髪質ごとのヘアブラシの選び方

髪は女の命、とも言われるように、ヘアケアは大切と分かっていても、朝・晩・シャワーの前など、さっととかすことが習慣になっている方も多いかもしれません。

皆さんは、普段使うヘアブラシをどんな基準でお選びになっていますか?

丁寧にブラッシングしているつもりでも、使うブラシがあっていないと、逆に髪や頭皮にダメージを与えることに繋がってしまいます。

特に絡んだ髪を無理に通そうとすると、キューティクルに負担がかかって毛先が細かく枝毛状になったり、頭皮を引っ張ることになり負担をかけてしまうことも。

実は、髪質によって選ぶべきブラシの種類が異なってくるのです」 と話すのはメイクアップアーティストのナザニエル・ホーキンスさん。

これまでに数々のハイファッション誌の表紙や、アデル、シャキーラ、ジェニファー・ロペスなどのセレブリティ―を手掛ける彼に、髪質ごとにブラシの選び方をレクチャーしてもらいました。

髪質別 ブラシの選び方

柔らかめ~普通のヘア

スタイリングに苦労することが比較的少ない、一般的な毛量と固さの髪質には“スケルトンブラシ”がおすすめ。

ブラシの目がラバー状になっていて目の間隔が1本1本ごとに広く、手ぐしに近い感覚でざっくりとかしてくれるタイプです。

摩擦が起きにくく、髪への負担が少ないのがポイント。

空気をスムーズに通すので、タオルドライした髪をブローしながらとかして乾かすのにも向いています。

硬めのヘア

毛量が多く、硬めの髪の毛をとかす際、つい力を入れて無理にブラシを通してしまいがちかもしれません。

それを解消するには、コシがあり少しの力でしっかりとかせる天然毛(豚毛など)を使ったブラシがおすすめ。

まずは毛先からゆっくりブラシを入れていき、少しずつ上からもとかしていくとダメージが少なくてすみます。

ブラシについた髪の毛はコームなどでこまめに取り除きましょう。

カーリーヘア

1本1本の幅が広めのコームで、ゆっくり髪の毛のからみをほぐしていくと、無理なくしっかりとかすことができます。

絡みが減ると、不要なボリュームを抑えることもできるので、髪の毛を扱いやすくなるというメリットも。

ダメージヘア

すでに髪のダメージが気になっている人には、 “パドルブラシ”。

他よりもサイズが大きいものが多く、こちらも1本1本ブラシの目の間隔が広いことと、ブラシの根元にクッションがついているのが特徴。

とかした時に髪の毛や頭皮への当たりがやわらかく、頭皮マッサージにもむいています。

Dr.Keller世代の女性には、おすすめのタイプ。

とにかく、髪の毛と頭皮への負担を軽減することがポイントのブラッシング。キューティクルがはがれると、髪のツヤを損なうことになってしまうからです。ヘアトリートメントやヘアオイルでケアしてあげるのも大切ですが、まずは、今使っているブラシを見直してみるのも良いかもしれません。毎日使うヘアブラシだからこそ、自分にピッタリの1本を選びたいものですね。