こんにちは、ドクター・ケラー育毛カウンセラーの吉本です。
髪の毛というのは1本1本が絶えず伸びているのではなく、伸びるのを休んだり抜けたり、そしてまた新しい髪の毛が生えて伸びて・・・を繰り返しているということを知っていますか?
今回はこの髪の毛の”一生”についてを説明したいと思います。
ヘアサイクルとは?
1本の髪の毛が生まれ・成長し・抜け落ちるまでを「ヘアサイクル(毛周期)」といいます。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階があり、頭皮全体の約9割が成長期、約1割が休止期と言われています。
では、そのヘアサイクルについて詳しく見ていきましょう。
ヘアサイクルの3つの段階とは?
・成長期:髪の毛を作る細胞が元気に働き、髪の毛が生まれ成長する時期です。成長期の期間は男性が約2年~4年、女性は約4年~6年です。
・退行期:細胞の働きが少し弱くなり、成長がゆっくりになっていきます。退行期の期間は2~3週間ほどです。
・休止期:細胞の働きが止まり、髪の毛が成長しなくなる時期です。古い髪の毛が抜ける時期でもあります。これを自然脱毛といいます。でも新しい髪の毛が生まれる準備が始まっているので安心してください。休止期の期間は2~3か月ほどです。
ヘアサイクルの重要性
髪の毛1本1本にヘアサイクルがあり、「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返しながら伸びたり抜けたりしています。
ヘアサイクルが整っていれば、髪の毛が抜けても新しい髪の毛が生まれて成長するのでいくつになっても豊かな髪の毛でいられます。
でもヘアサイクルはちょっとしたことでが乱れるので、そのままにしていると抜け毛や薄毛の悩みにつながるのです。
健康で美しい髪の毛を保つためにも、正しいヘアサイクルをキープすることがとても大切です!
ヘアサイクルが乱れる原因
ヘアサイクルの乱れは、髪の健康や美しさに影響があるだけではなく、実は体の健康状態を知るバロメーターにもなります。
以下は、ヘアサイクルが乱れる主な原因です。
髪の成長には、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。これらの栄養素が不足すると、ヘアサイクルが乱れることがあります。
◎ストレス
精神的なストレスや身体的なストレスは、ヘアサイクルに悪影響を及ぼすことがわかっています。特に、長期的なストレスは成長期を短くして休止期が長くなることがあります。
◎ホルモンバランス
妊娠や出産、更年期、甲状腺の異常など、ホルモンのバランスが乱れた状態は、ヘアサイクルにも影響が出ることがあります。
◎病気や感染症
高熱を伴う感染症や、一部の皮膚病、全身の病気などもヘアサイクルが乱れる原因になることがあります。
◎過度な頭皮のケア
温度が高い、頭皮に合わないシャンプーでの洗髪や過度な頭皮ケア、パーマやカラーリングなどは頭皮や毛髪にダメージを与え、頭皮の乾燥や炎症を引き起こします。それによってヘアサイクルが乱れることがあります。
ヘアサイクルを整えるヒント
バランスの良い食事
髪の健康には、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。特に、ビタミンE、ビタミンB群、亜鉛、鉄などは髪の毛の成長をサポートします。バランスの良い食事を心がけて、強くて美しい髪の毛に必要な栄養素を摂取しましょう。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージで血流を良くすることで、髪の成長に必要な栄養をスムーズに運ぶことができます。また、マッサージによって頭皮のコリや緊張をやわらげることもできます。
ストレス解消
ストレスによって血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養が不足することがあります。また、ホルモンバランスが乱れることもあるため、ヘアサイクルに影響を及ぼします。
リラックスして過ごす、軽い運動やストレッチをする、楽しく過ごすなどでストレスの軽減をしていきましょう。
適切なヘアケア
頭皮や髪に優しいシャンプー・トリートメントを選び、正しい洗髪方法で頭皮を清潔な状態に保ちましょう。
洗髪後やパーマ、カラーをした後は育毛エッセンスをたっぷりつけてくださいね。
質のいい睡眠
質のいい睡眠は成長ホルモンを分泌を促し、髪の成長を助けることがわかっています。ストレスも軽減されるので、質のいい睡眠がとれているか意識してみましょう。
運動やストレッチ
自分の体力にあった運動や軽いストレッチは体をほぐし血行を良くします。
血行が良くなることで全身に栄養がめぐり、ヘアサイクルが整っていきます。
このようにヘアサイクルが成長に繰り返されることは、髪の健康や美しさをキープするために不可欠です。
でもちょっとしたことでヘアサイクルが乱れ、頭皮や髪の悩みにつながります。
日常生活の中での適切なケアや生活習慣の見直しをおこない、ヘアサイクルが乱れないように過ごしましょう。