【美髪の健康塾③】​​抜け毛と深く関わる「ヘアサイクル」のしくみ

髪には、生まれてから抜けるまでの「生え替わりのリズム」があります。

すべての髪が同じタイミングで伸びているわけではなく、1本1本がそれぞれ異なる周期で、成長し、やがて成長がゆるやかに止まり、抜け落ち、また新しい髪が生える――。
この流れを繰り返しています。

このリズムを「ヘアサイクル(毛周期)」といいます。
今回は、抜け毛とも深く関わるこのヘアサイクルのしくみについて、わかりやすく整理していきます。

ヘアサイクルとは?

1本の髪が生まれ、成長し、やがて抜け落ちるまでの一連の流れを「ヘアサイクル(毛周期)」といいます。

ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階があり、健やかな成人の頭皮では、およそ85〜90%が成長期、1%前後が退行期、10〜15%が休止期にあるとされています。

ヘアサイクルの3つの段階とは?

  • 成長期:毛母細胞(髪を作る細胞)が活発に分裂し、髪が伸び続ける時期です。期間はおよそ2〜6年程度とされ、個人差があります。女性のほうがやや長い傾向があるといわれています。
  • 退行期:毛母細胞の分裂が止まり、毛根が徐々に縮小していく移行期です。退行期の期間は約2~3週間続きます。
  • 休止期:毛の成長が止まり、毛包の中で次の毛の準備が進む時期です。この期間を経た髪は、やがて自然に抜け落ちます(自然脱毛)。休止期の期間はおよそ2~3か月ほど続きますです。

ヘアサイクルの重要性

ヘアサイクル(毛周期)は、髪が自然に生え替わりを続けるための大切なリズムです。このバランスが保たれていれば、抜け毛があっても次の髪が育つ流れは維持されます。

一方で、そのバランスに変化が生じると、抜け毛が増えたり、髪のボリュームに影響が出ることがあります。

健康で美しい髪の毛を保つためにも、ヘアサイクルをキープすることがとても大切です!

ヘアサイクルが乱れる原因

ヘアサイクルの乱れは、髪の健康や美しさに影響があるだけではなく、実は体の健康状態を知るバロメーターにもなります。
以下は、ヘアサイクルが乱れる主な原因です。

◎栄養不足
髪の成長には、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。これらの栄養素が不足すると、ヘアサイクルが乱れることがあります。
◎ストレス
精神的なストレスや身体的なストレスは、ヘアサイクルに悪影響を及ぼすことがわかっています。特に、長期的なストレスは成長期を短くして休止期が長くなることがあります。
◎ホルモンバランス
妊娠や出産、更年期、甲状腺の異常など、ホルモンのバランスが乱れた状態は、ヘアサイクルにも影響が出ることがあります。
◎病気や感染症
高熱を伴う感染症や、一部の皮膚病、全身の病気などもヘアサイクルが乱れる原因になることがあります。
◎過度な頭皮のケア
温度が高い、頭皮に合わないシャンプーでの洗髪や過度な頭皮ケア、パーマやカラーリングなどは頭皮や毛髪にダメージを与え、頭皮の乾燥や炎症を引き起こします。それによってヘアサイクルが乱れることがあります。

ヘアサイクルを整えるヒント

バランスの良い食事

髪の健康には、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。特に、ビタミンE、ビタミンB群、亜鉛、鉄などは髪の毛の成長をサポートします。バランスの良い食事を心がけて、強くて美しい髪の毛に必要な栄養素を摂取しましょう。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージで血流を良くすることで、髪の成長に必要な栄養をスムーズに運ぶことができます。また、マッサージによって頭皮のコリや緊張をやわらげることもできます。

頭皮マッサージはこちらの記事でご紹介しています

ストレス解消

ストレスによって血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養が不足することがあります。また、ホルモンバランスが乱れることもあるため、ヘアサイクルに影響を及ぼします。
リラックスして過ごす、軽い運動やストレッチをする、楽しく過ごすなどでストレスの軽減をしていきましょう。

適切なヘアケア

頭皮や髪に優しいシャンプー・トリートメントを選び、正しい洗髪方法で頭皮を清潔な状態に保ちましょう。
洗髪後やパーマ、カラーをした後は育毛エッセンスをたっぷりつけてくださいね。

こちらの記事で、シャンプー選びのポイントを解説しています

質のいい睡眠

質のいい睡眠は成長ホルモンを分泌を促し、髪の成長を助けることがわかっています。ストレスも軽減されるので、質のいい睡眠がとれているか意識してみましょう。

質のいい睡眠についてこちらの記事で解説しています

運動やストレッチ

自分の体力にあった運動や軽いストレッチは体をほぐし血行を良くします。
血行が良くなることで全身に栄養がめぐり、ヘアサイクルが整っていきます。

 

ヘアサイクルは、私たちの体調や生活環境の影響を受けながら繰り返しています。
だからこそ、髪の変化を必要以上に怖がるのではなく、リズムを整える視点で向き合うことが大切です。

毎日のケアや生活習慣を少し意識することが、将来の健やかな髪づくりにつながっていきます。